インフルエンザ予防に有効な方法として、ワクチンの予防接種があります。予防接種が医療機関で行われていることはよく知られていますが、接種できる診療科は内科だけでないことは知らない方も多いようです。医師免許が必要になる耳鼻科や眼科、皮膚科などでも接種することができます。ただ、歯科は歯科医師免許のため接種できません。予防接種は医師が処置をする場合がほとんどですが、医師の指示をうけた看護師が処置をすることもあります。看護師単独で判断して処置することは違法ですが、医師の指示により病院で看護師による処置を受ける場合は問題ありません。
予防接種の開始時期は、毎年10月の下旬頃です。なぜこの時期なのかというと、感染のピークが例年1月~3月で、予防接種の効果が出るまで2週間ほどかかることを考慮して、ワクチンが供給量に届くように製造されているからです。ワクチンは、流行する型を毎年予想して作っているため、違う成分のものを用意する必要があります。そして、効果も個人差があり、おおよそ5ヶ月ほどなので、毎年接種が呼び掛けられるのです。費用が気になるところですが、病気のための治療ではないので全額自己負担になり、医療機関によっても価格は違います。接種を受ける人が13歳以上であれば必要接種回数は1回ですが、13歳未満であれば2回必要になります。接種開始時期や費用など自分に合った医療機関を選んで予防接種し、インフルエンザの予防に努めていきましょう。